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予告 重要文化財指定記念特別展
百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉
2024年11月2日(土)~12月8日(日)
重要文化財指定記念特別展 百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉

休館日 毎週月曜日、11月5日(火)。ただし11月4日(月・振休)は開館。
開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
入場料 オンライン日時指定予約
一般1500円
学生1200円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

根津美術館で所蔵する、飯塚桃葉(初代・?~1790)が制作し、阿波徳島藩主・蜂須賀家に伝来した「百草蒔絵薬箪笥」が本年、新たに国の重要文化財に指定されました。
本展覧会はこの薬箪笥が主役です。豪華な内容品をすべてご覧いただくと共に、その最大の特徴である蓋裏の百草図をてがかりに、本作の制作背景を18世紀後半の博物学と美術の様相の中に探ります。また、作者である飯塚桃葉の代表作をまとめて取り上げる初めての機会となります。博物大名のネットワークから生まれた美術の世界をお楽しみください。


展示作品

主な展示作品のご紹介です。

重要文化財
百草蒔絵薬箪笥および内容品
飯塚桃葉(初代)作
1具 木胎漆塗
江戸時代 明和8年(1771)
根津美術館蔵
箪笥の全面に施された研出蒔絵はもちろん、金工にも当時最高の技術が用いられ贅を尽くした大名道具。薬種そのものは遺っていないものの、美麗な銀の合子をはじめ数多くの内容品も収められる。本展でその全容を披露する。
重要文化財
衆芳画譜 薬草第二
1帖 紙本彩色
日本・江戸時代 18世紀
高松松平家歴史資料(香川県立ミュージアム保管)
博物大名として有名な高松藩5代藩主・松平頼恭(よりたか)の命により、藩に仕えた平賀源内も関わり制作されたという博物図譜13帖の内のひとつ。対象の特徴を良く写した彩色の美しい植物図譜は全部で7帖あり、モチーフや表現において「百草蒔絵薬箪笥」と密接な関わりがうかがえる。
(会期中ページ替えがあります。)
波涛蒔絵鞍
飯塚桃葉(初代)作
1背 木胎漆塗
日本・江戸時代 天明元年(1781)
個人蔵
室町時代の名工・大坪道禅作とされる鞍橋に、蜂須賀重喜の命で桃葉が蒔絵を仕直した作品。立体感あふれる蒔絵で、阿波鳴門の渦潮の奇観が見事に表される。
雪華蒔絵印籠
原羊遊斎作
1合 木胎漆塗
江戸時代 19世紀
永青文庫蔵
博物学の隆盛を背景に生まれた作品。古河藩主・土井利位が、20年にわたり雪の結晶を観察した成果『雪華図説』の図を、藩に仕えた原羊遊斎が蒔絵作品に昇華した。利位はそれを将軍家や大名家に贈ったという。