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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、企画展「花を愛で、月を望む ―日本の自然と美―」は中止とさせていただきます。なにとぞご了承ください。
企画展
花を愛で、月を望む
日本の自然と美
2020年7月23日(木・祝)~9月6日(日)
花を愛で、月を望む 日本の自然と美
休館日 毎週月曜日
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料 一般1100円 学生800円 *20名以上の団体、障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

古来、日本の人々は自然に親しみ、四季の経過を敏感にとらえてきました。鳥の声や虫の音にそれぞれの季節の到来を感じ、風に散る桜や色づく紅葉(もみじ)、満ち欠けを繰り返す月にも移ろう美を見出しました。こうした自然の美に対する細やかな感性は、歌人たちが残した多くの和歌や、四季折々の草花や自然の景物がさまざまに造形化された美術作品を通して理解することができます。 この展覧会は、四季の草花や月など自然の景物が表現された絵画や工芸、およびそれらを詠んだ和歌が記された古筆切などで構成しました。日本の季節や自然を身近なものに感じていただければ幸いです。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。

絵画
四季草花図屏風
「伊年」印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
四季の草花を描いた小振りな屏風。季節は右から左へと推移し、春の薊(あざみ)や都忘(みやこわすれ)から冬の南天や水仙まで、約70種もの植物が描かれている。俵屋宗達工房の「伊年」印がある金地草花図屏風の中でも、優品として知られる。
絵画
武蔵野図屏風(左隻)
日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
広くはるかな草原から半ば姿をあらわした銀色の月を左隻に、右隻にはやはり秋草の中に沈みゆく日輪が描かれる。武蔵野(現在の埼玉、東京の西郊、神奈川の一部)は古くから、草が生い茂る広大な野原というイメージがある。月は草の中から昇り、また草の中へ沈むと和歌にも詠まれた
陶磁
信楽写茶碗 銘 武蔵野
本阿弥光甫作 日本・江戸~明治時代 19世紀 根津美術館蔵
本阿弥光悦の孫、光甫(1601-82)が信楽焼の茶碗を写したもの。茶碗の銘の「武蔵野」が、箱の蓋表に配された秋草と鉛の薄板による満月とで表現される。
書蹟
名家家集切 是則集
日本・平安時代 11世紀 根津美術館蔵 植村和堂氏寄贈
名家家集切のうち『是則(これのり)集』の断簡。歌集の「離別」の章に採られた歌で、秋風が吹いたらすぐに裏返る葉のように、わたしもすぐに戻るよと詠う。