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終了特別展
国宝 燕子花図屏風
歌をまとう絵の系譜
2016年4月13日(水)〜5月15日(日)
国宝燕子花図屏風
休館日 月曜日 ただし5/2(月)は開館
開館時間 午前10時‐午後5時
(入館は午後4時30分まで)
【夜間開館】5/10〜5/15
午後7時まで開館
(入館は午後6時30分まで)
入場料 一般1300円、学生[高校生以上]1000円
*中学生以下は無料
*コレクション展「ほとけの教え、とこしえに。」の会期中(2016年2月27日〜3月31日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1・2

 尾形光琳(1658~1716)によって生みだされた国宝「燕子花図屏風」は、『伊勢物語』の一節に基づくと考えられています。東国に下る途中の主人公が、三河国の八橋で燕子花の群生を目にし、「かきつばた」の五文字を各句の冒頭において「唐衣きつゝなれにしつましあれば はるばるきぬる旅をしぞ思ふ」と歌を詠む場面です。「燕子花図屏風」の象徴的な画面には、この歌が響き渡っているように感じられます。
  古来、歌と絵は密接な関係を結んできました。本展覧会では、和歌と関わりをもつさまざまな絵画作品を集め、そのなかで「燕子花図屏風」を味わってみたいと思います。あわせて、室町時代に制作された「伊勢物語絵巻」(個人蔵)3巻を特別に展示します。『伊勢物語』の世界に触れる絶好の機会ともなるでしょう。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

絵画国宝
燕子花図屏風 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
総金地に鮮やかに咲き誇る燕子花の群生。小袖の文様に通じる意匠的な構成が魅力の作品であるが、燕子花のモチーフは、『伊勢物語』の第九段「東下り」の一節に想像を誘う。物語の主人公たちが目にした光景を描いたものともいえる。
絵画
吉野龍田図屏風
日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
爛漫の桜と錦繍のごとき紅葉を描いた華やかな屏風。画中の木々の枝に結ばれた短冊には桜と紅葉、あるいはそれぞれの名所である吉野と龍田川を詠んだ和歌が書かれている。
絵画
砧打ち図 窪俊満筆 根津美術館蔵
日本・江戸時代 18~19世紀
「松風の音だに秋はさびしきに 衣うつなり玉川の里」という古歌をベースにしたと思われる美人画。博学多才の浮世絵師・窪俊満(1757~1802)の代表作である。
絵画
伊勢物語絵巻
日本・室町時代 16世紀 個人蔵
『伊勢物語』125段の本文と、そのうち40段分の絵からなる絵巻。絵は稚拙ながら雅味に富み、大ぶりな草花の表現も魅力的である。物語そのものではなく、そこで詠まれた和歌の内容を絵画化している場面が多いのも特徴である。