根津美術館

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終了コレクション展
涼風献上
絵とやきもので暑中お見舞い
2014年7月26日(土)~9月7日(日)
カラフル
休館日 月曜日
開館時間 午前10時‐午後5時
(入館は午後4時30分まで)
入場料 一般1000円、学生[高校生以上]800円
*中学生以下は無料
*特別展「燕子花図と藤花図」の会期中(2014年4月19日?5月18日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1

「涼風献上」とは、夏の盛りの便りに使われてきた言葉です。
美術作品の中には、「涼」を連想させる表現があります。絵画では、翻る衣やなびく樹木に画中に吹く風の強さや風向きを感じ、また瀧を眺める人物に自らを重ねることで、清涼な情景に心を遊ばせることもできます。工芸作品では、染付の青に代表される色彩による「涼」の演出が行われ、さらに形からも涼しさを想像させる、機知に富んだ作品が見られます。
約30点の絵とやきものを展観する、根津美術館からの暑中お見舞いを、どうぞお楽しみください。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

絵画重要文化財
観瀑図 芸阿弥筆 月翁周鏡ほか2僧賛
日本・室町時代 文明12年(1480) 根津美術館蔵
画面中央から勢いよく瀧が流れ、瀧壺には大きな水しぶきが上がる。画面手前に描かれた二人は、瀧の裏に茅屋(ぼうおく)を構える主人を訪ねてきたのであろう。画中の人物に自らを重ね、水のある情景に心を馳せて楽しむことができる。
絵画
柳燕図 単庵智伝筆
日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
風をきって飛び交う二羽の燕には、躍動感が感じられる。また風になびく柳の一部を描くことで、さらなる空間の広がりを暗示し、左方からさわやかに吹く風をも連想させる。
陶磁
染付雪柴垣文団扇形皿 肥前
日本・江戸時代 17世紀 山本正之氏寄贈 根津美術館蔵
風を送る団扇をかたどった、珍しい作品。青と白のコントラストが涼しげだが、表面に柴垣に降り積もる雪を描き、暑い時期に使用するものに冬のモチーフを配し、さらに涼を感じさせる趣向である。
陶磁
青花蓮池水禽文水甕 景徳鎮窯
中国・明時代 嘉靖年間(1522?1566) 根津美術館蔵
水を入れるための大型の甕。側面には蓮花の株が四方に配され、その余白に水鳥や水草、虫などがほどこされる。白磁の白さに濃青色の染付の文様が鮮やかに映える。