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終了コレクション展
古筆切 ともに楽しむために
2011年7月13日(水)~8月14日(日)
コレクション展 古筆切
休館日 月曜日 ただし7月18日は開館、翌19日閉館
開館時間 午前10時‐午後5時
(入場は午後4時半まで)
入場料 一般1000円、学生800円
*中学生以下は無料
*コレクション展「伊万里・柿右衛門・鍋島」の会期中(5月28日?7月3日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1

古筆切とは、一般に平安~鎌倉時代の貴族の贈答品であった歌書の巻物や冊子が、1紙、1頁、さらには数行に切断分割されたものを指します。室町時代以降、茶の湯の掛物や、手鑑(筆跡アルバム)に仕立てて鑑賞しようとする、多くの人々の需要に答えて分割されたものでした。やがて、これら歌切のほか、経切や記録切などその内容は多様化します。
この展覧会では、根津美術館所蔵の古筆切の掛物や手鑑約45件を展示し、ともに楽しむために分割された古筆切の、切断の事情や命名の由来に思いを馳せるとともに、それぞれの古筆切固有の美しさをお楽しみいただきます。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リストのダウンロードはこちらから。

書跡
尾形切 伝 藤原公任筆
日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵
「本願寺本三十六人家集」(京都・西本願寺蔵)から江戸時代に流出した「業平集」1冊のうちの1頁分。「尾形切」の名は、尾形光琳の家に伝来したことにちなむ。紙の装飾と書の美しいハーモニーが見どころ。
書跡
岡寺切 伝 藤原公任筆
日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵
「尾形切」と同じように、「本願寺本」の「順(したごう)集」から江戸時代に流出した36頁分のうちの1頁。大和の岡寺に伝来したものとされる。
書跡
本阿弥切 伝 小野道風筆
日本・平安時代 11?12世紀 根津美術館蔵 植村和堂氏寄贈
もと20巻の巻物に書写された『古今集』の断簡。名称は本阿弥光悦の所蔵にちなむ。中国から輸入された美しい雲母(きら)摺りの紙が用いられる
書跡
蝶鳥下絵経切 伝 光明皇后筆
日本・平安時代 11世紀 根津美術館蔵
古写経の断簡も経切として鑑賞された。本作品は『法華経』の断簡。茶色の染料を吹き付けて染めた紙に、金銀の絵具で蝶・鳥・草花を描き、金で罫線を引く。繊細優美な書風から光明皇后の書と見立てられている。

関連イベント

2011年7月23日(土)
終了 特別講演会1「古筆はなぜ切られたか?」
2011年7月30日(土)
終了 特別講演会2「古筆の筆づかい」
2011年7月15日(金)
終了 ギャラリートーク
2011年7月29日(金)
終了 ギャラリートーク