灰陶加彩官人像かいとうかさいかんじんぞう 中国・北魏時代 6世紀 1軀 高57.2cm [90154] 北魏時代には大量の俑(よう)を副葬する習慣が見られたが、その形式が整ったのは、北魏の洛陽遷都(494)以降のことと言われている。これもそのように埋葬された俑のひとつ。細泥質の胎土の灰陶で、白土で化粧し彩色されていた跡が認められる。体の造りは扁平さが強調され、細面の顔、すらりとした姿態で優しい表情をみせ、ゆったりとした衣装を纏(まと)うところなどは、この時代に特有のものである。