緑釉四層楼閣りょくゆうよんそうろうかく 中国・後漢時代 1~2世紀 1基 高98.7cm [90145] 緑色の釉をかけた陶器が、前漢時代の武帝の頃に陝西省西安一帯で始まり、後漢頃には洛陽に至るまで広い地域で作られていた。これらは墓に副葬する明器(めいき)で、当時の建物の様子を伝えるものである。壮大な楼閣をもち、倉庫や豚小屋や家鴨(あひる)小屋などを備えた邸宅の緑釉陶模型も見られる。この楼閣は幾つかの異なった建物を組み合わせて四層に仕立てたものと思われる。ところどころに見られる人物は当時の生活を物語っている。