粉青沙器牡丹文扁壺ふんせいさきぼたんもんへんこ 朝鮮・朝鮮時代 15世紀 1口 高24.0cm 口径5.3cm底径7.7cm~12.6cm 秋山順一氏寄贈 [41200] 扁平な胴の前後の面には白土を刷毛で塗り、牡丹文を線彫りで表してから地の部分を掻き落とし、花芯に鉄彩を点じ、灰青色の透明釉を掛けて焼成している。その左右には檜垣(ひがき)文と言われる斜線文を彫り、ここに白土と赤土を埋めて象嵌(ぞうがん)文にしている。扁壺には、簡略な文様のものが多いが、これは丁寧な作行きで、牡丹文も伸びやかに表されている。全羅南道広州市忠孝洞(チュンヒョドン)窯址の15世紀前半の層から、ほぼ同様の牡丹文のある陶片が出土している。