宝飾時計ほうしょくとけい 機械:C・トンプソン作 イギリス 18世紀 一基 高100.0cm 奥行43.0cm 幅50.0cm [30301] 清時代、乾隆帝のもとには交易の便宜を求めてヨーロッパからさまざまな贈物があった。なかでも本作のような宝飾時計は清朝の宮廷で好まれ、北京の故宮博物院にも伝わっており、一般に清朝時計とよばれている。これはバロック様式の外観をもった4段から成る金色燦然とした建物風の置時計である。からくりを動かすと、カリヨンが曲を奏で、ガラス細工の列柱が回転し、時計の頂部にある瑠璃(るり)色の鳥が左右に身を振りながら嘴(くちばし)と尾を動かしてさえずる。