瓜虫図うりむしず 呂敬甫(りょけいほ)筆 中国・明時代 14?15世紀 紙本着色 1幅 縦34.6cm 横84.2cm [10395] 大小の実や花をつけた瓜、その周辺にはチョウやカマキリ、トンボ、コオロギ、ハチなどの昆虫がにぎやかに描き込まれ、さらに画面左側には、七言絶句とともに「?陵(びりょう)」と「呂氏敬甫」の2印が見出される。?陵(江蘇省常州)は、北宋以来の草虫画制作の中心地であったことが知られており、日本にも元・明時代の作品が数多く伝えられているが、そうした?陵草虫画の存在を認識させる端緒となったのが本作品である。