予告

企画展

彫る漆

2026年12月5日(土)~2027年1月17日(日)

彫る漆 画像

概要

会期 2026年12月5日(土)~2027年1月17日(日)
休館日 毎週月曜日 ただし1月11日(月・祝)は開館、翌火曜日休館x
年末年始 12月26日(土)から1月4日(月)休館
開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
入館料 オンライン日時指定予約
一般 1400円
学生(大学生以上)600円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、高校生以下は無料
*当日券は上記料金に一律200円プラスとなります。
*学生料金の適用ならびに高校生以下の無料入館の際は、学生証の提示が必要です。
会場 根津美術館 展示室1・2

 本展覧会では「彫る」ことで表現する漆工を特集します。彫漆(ちょうしつ)、彫木彩漆(ちょうもくさいしつ、鎌倉彫)、鎗金(そうきん)、沈金(ちんきん)、填漆(てんしつ)、蒟醤(きんま)と呼ばれる技法が該当し、漆文化圏である東〜東南アジア各地で生み出されました。日本では、それらの多くを唐物漆器として珍重してきたことから、世界的にも貴重なコレクションが形成されていますが、あまり知られていません。普段なかなか見る機会がない、その魅力的な存在をぜひ知っていただきたい。そこで館蔵品を中心に、それらを体系的にまとめてご紹介します。この展覧会が、バリエーション豊かな「彫る漆」の世界に関心を持っていただくきっかけとなれば幸いです。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。

椿堆朱合子

  • 木胎漆塗
  • 中国・明時代 永楽年間(1403~24)
  • 根津美術館蔵

漆を塗り重ねた厚い層を彫って文様をあらわす中国の代表的な漆工技法を、現在日本では彫漆と総称している。堆朱はその一種。高価な漆をたっぷりと用いながら削りとってしてしまう大変贅沢な装飾である。精緻で立体感溢れる表現は圧巻。

  • 重要文化財

楼閣人物填漆箪笥

  • 木胎漆塗
  • 中国・明時代 15世紀
  • 根津美術館蔵

填漆とは、文様を彫った部分に地の色とは異なる色漆を埋めた後、全体を平らに研ぎ出して仕上げる中国の技法。一見、描いているように見えるが、これも彫る表現である。本作は希少な明時代前期の作例で、収蔵後初公開。

龍鎗金硯箱

  • 木胎漆塗
  • 中国・明時代 14~15世紀
  • 根津美術館蔵  永田牧子氏寄贈

鎗金は、刀で文様を線刻した溝に漆や膠を擦り込み、金箔を押し込んで金線をあらわす技法。抑制された華やぎで、宋時代から明時代にかけて盛行した。

葡萄栗鼠粟鶉図沈金太鼓樽

  • 木胎漆塗
  • 日本・桃山時代 16世紀
  • サントリー美術館蔵

鎌倉時代以降、鎗金が日本に数多くもたらされると国内でも製作がはじまり、同技法を沈金と呼ぶようになった。蒔絵とは異なる、清麗な趣をたたえている。

同時開催展

2026年12月5日から2027年1月17日まで開催されるテーマ展示のご紹介です。

展示室2

彫る漆

企画展「彫る漆」の続きで、「填漆」や「蒟醤」など、一見して彫っているとは思えない作品をご覧いただきます。

  • 漆工
鳥獣唐草蒟醤十角蓋物
  • 1合 木胎漆塗
  • 東南アジア 16~17世紀
  • 根津美術館蔵

展示室3

仏教美術の魅力
―日本の小金銅仏と仏具―

小金銅仏とともに、仏像が表された銅製の仏具もあわせてご覧ください。

  • 彫刻
観音菩薩立像
  • 1軀 銅造鍍金
  • 日本・奈良時代 8世紀
  • 根津美術館蔵

展示室4

古代中国の青銅器

世界屈指の青銅器コレクションを専用ケースを備えたギャラリーで。

  • 考古・鏡
  • 重要文化財
双羊尊
  • 青銅
  • 中国 おそらく湖南省 紀元前13~前11世紀
  • 根津美術館蔵

展示室5

根津美術館の古典籍
―百万塔陀羅尼から南総里見八犬伝まで―

所蔵する古典籍のうち、印刷された書物にスポットをあてた初の試みです。奈良時代の経典から近世の小説まで、さまざまな版本をご覧ください。

  • 書蹟
山谷詩集注
  • 11冊
  • 日本・南北朝時代 14世紀
  • 根津美術館蔵

展示室6

冬の茶会
―ゆく年くる年―

一年を締めくくる年の瀬から、新たな年を迎える正月へ。冬の風情と年の節目の趣を映した季節の茶道具約25件を取り合わせます。

  • 陶磁
赤樂茶碗 銘 冬野
京都 伝 樂道入作
  • 1口
  • 日本・江戸時代 17世紀
  • 根津美術館蔵