展覧会
概要
| 会期 | 2026年4月11日(土)~5月10日(日) | |
|---|---|---|
| 休館日 | 毎週月曜日 ただし5月4日(月・祝)は開館 | |
| 開館時間 | 午前10時~午後5時 【夜間開館】5月5日(火・祝)~5月10日(日) 午後7時まで開館 (いずれも入館は閉館30分前まで) |
|
| 入館料 | オンライン日時指定予約 一般 1800円 学生(大学生以上) 800円 *障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、高校生以下は無料 *当日券は上記料金に一律200円プラスとなります。 *本展より一部入館料を改定しました。赤字の箇所は、配布済みのチラシと異なりますのでご留意ください。 |
|
| 会場 | 根津美術館 展示室1・2・5 | |
日本の絵画史上にそのデザイン性の高い画風で大きな足跡を残す「琳派」は、俵屋宗達(生没年不詳)から尾形光琳(1658~1716)、さらに酒井抱一(1761~1829)へと、時代の異なる画家の先人に対する憧れによって画風が継承され、形づくられたと説明されます。しかし琳派の美術は、この3人だけで生み出されたわけではありません。
国宝「燕子花図屏風」の作者である尾形光琳には、直接あるいは間接に連なるフォロワーたちがいました。中でも高い画技で師の制作をサポートした渡辺始興(1683~1755)、兄・光琳との協働でデザイン性に富む作品を作り出した陶芸家の乾山(1663~1743)は著名です。しかし同じく光琳の弟子である深江芦舟(1699~1757)、あるいは乾山に学び「光琳三世」ともみなされた立林何帠(生没年不詳)になると、その作品に触れる機会は極めて稀です。
本展では、アメリカ・クリーブランド美術館からの里帰り作品もふくめ、知られざる「光琳派」の全貌を展観し、琳派の歴史に新しい光を当てます。
展示作品
主な展示作品のご紹介です。
- 国宝
燕子花図屏風
尾形光琳筆
総金地に濃淡の群青と緑青のみによって鮮烈に描きだされた燕子花の群生。右隻と左隻の対照と均衡を計算しつつ、燕子花をリズミカルに配置する意匠的構図が圧倒的であるが、花弁のふっくらとした表現も見逃せない。本格的に絵画の制作をはじめてから十年前後、光琳がたどり着いた最初の芸術的頂点である。
燕子花図屏風
渡辺始興筆
総金地に燕子花のみを描く発想は明らかに光琳画に基づく。しかし、個々の花の構造を明瞭に描き出そうとする点に、近衛家煕に仕えて写生に長じた始興の個性が表れている。株の下方を描かないのは霞で隠されている表現であるが、金地の装飾性に、初夏の水辺の湿潤な空気や茫洋とした空間の広がりを付与して、極めて斬新である。
- 重要美術品
木蓮棕櫚図
渡辺始興筆
右幅は白木蓮に椿、檜葉、左幅には黄色い花を咲かせた棕櫚と桐を描く。たらしこみを多用した中淡墨を基調とする画面に白、赤、黄、青、花々の彩色が映える。開花期の棕櫚はやはり近衛家煕の『花木真写』に登場し、始興と家煕の親密をうかがわせる。近衛家伝来。左右幅で少しずらしながらも重心を画面の上方に置く構図も面白い。
蔦の細道図屏風
深江芦舟筆
『伊勢物語』第九段、東国へ下る男が途中の宇津の山で旧知の修行僧に出会い、都に残してきた女への歌を託す場面を描く。男が修行者を見送る図様は光琳、あるいは俵屋宗達の作例にならうものであるが、ことに山の色面で金地画面を構成する手法に宗達画への理解がうかがえる。三点が知られる深江芦舟の同画題作品で最初期の作。
同時開催展
2026年4月11日から5月10日まで開催されるテーマ展示のご紹介です。
展示室2
特別展「光琳派 -国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち-」(第2会場)
展示室1に続き、深江芦舟や立林何帠の作品をご覧いただきます。
- 絵画
天神図
立林何帠筆
展示室3
仏教美術の魅力
―近世の仏像―
中世後期(15~16世紀)の仏像とともに、近世の仏像の優品をご覧いただきます。
- 彫刻
愛染明王坐像
展示室5
特別展「光琳派 -国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち-」(第3会場)
展示室1、2に続き、尾形乾山の作品をお楽しみください。
- 陶磁
銹絵山水図八角皿
尾形乾山作
展示室6
初夏の茶の湯
立夏(5月5日)を迎えると、暦のうえでは夏が始まります。さわやかな気候に即して、茶席では道具を夏向きのものへと改め、亭主・客の気分を一新します。
- 陶磁