展覧会
概要
| 会期 | 2025年4月12 日(土)~5月11日(日) | |
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| 休館日 | 毎週月曜日 ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)、6日(振替休)は開館、5月7日(水)休館 | |
| 開館時間 | 午前10時~午後5時 ただし、5月5日(月・祝)から11日(日)は午後7時まで開館。(入館はいずれも閉館30分前まで) | |
| 入館料 | オンライン日時指定予約 一般1500円 学生1200円 *障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
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| 会場 | 根津美術館 展示室1・2 | |
現在、根津美術館が所蔵する国宝・重要文化財あわせて100件のうち、日本近世の絵画は3件のみ。尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」と、円山応挙「藤花図屏風」、鈴木其一「夏秋渓流図屏風」の2点の重要文化財です。数は少ないながら、いずれも6曲1双の金屏風であり、全コレクションにおいて、文字どおり輝きを放っています。同時に、これらの屏風は、制作された時代や場所を違えながら、相互に画風的なつながりも有しています。ともに無背景の総金地に草花や花木を描く光琳と応挙。また其一の作品は、律動的なモチーフの配置の点で光琳の、写実性を備えた描写の点で応挙の影響が見て取れます。本展は、こうした3件の屏風を中心に据えた3章構成とし、各々の真価を際立たせる、あるいはその魅力をさらに高める作品ととりあわせて、ご堪能いただきます。
展示作品
主な展示作品のご紹介です。 出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 国宝
燕子花図屏風 尾形光琳筆
金地に濃淡の群青と緑青のみにより描きだされた燕子花の群生。左右隻の対照と均衡を図りつつ、燕子花をリズミカルに配置する意匠的構図が圧倒的である。尾形光琳(1658〜1716)が生みだした日本絵画史を代表する一点。
- 重要美術品
桜下蹴鞠図屏風
桜の幹と人物が上下方向の運動感を生む右隻と、垣根の斜線や水際の曲線で画面を大胆に画し、下辺に人物を集めた左隻の構図の対照が見所。飄逸にして雅な人物表現は、本作品が俵屋宗達の工房で制作されたことを示す。
- 重要文化財
藤花図屏風 円山応挙筆
幹や枝は「付立て」で一見ラフに描かれながら、墨の濃淡が立体感を表す。一方、白と青、紫の絵具を重ね合わせた花房の表現は、まるで西欧の印象派のよう。単なるリアルと異なる円山応挙(1733~95)の「写生画」の真骨頂。
- 重要美術品
草花図襖 山口素絢筆
現状は4面の襖に春から秋にかけての草花が描かれている。筆者の山口素絢(1759〜1818)は円山応挙の高弟。濃彩を用い、対象の特徴を克明に描き出そうとする態度が見て取れる。
- 重要文化財
夏秋渓流図屏風 鈴木其一筆
渓流が流れる檜の林。右隻は白い山百合の咲く夏、左隻は桜の葉が赤く色づく秋である。ねっとりした渓流の表現や、岩や幹にいまも増殖を続けているかのような点苔など異様な描写が充満する。鈴木其一(1796〜1858)の代表作。
鷲鷹図 曽我宗庵筆
メリハリの効いた水墨と、劇画的とも言える表現が目を引く鷲と鷹。筆者の曾我宗庵は不詳ながら、その名から桃山時代に始まる鷹図を得意とした流派・曾我派の画家かと思われる。