- 企画展
ほとけを支える
―蓮華・霊獣・天部・邪鬼― - 2017年9月14日(木)~10月22日(日)
休館日 | 月曜日 ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館し、翌9月19日(火)、10月10日(火)は休館 |
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開館時間 | 午前10時ー午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
入場料 | 一般1100円、学生[高校生以上]800円 *20名以上の団体、障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
仏教の多種多様なほとけを、支えるものという視点から見てみようという趣向の展覧会です。
仏教を象徴する蓮の花(蓮華)は、ほとけを支える台座(蓮台)として最もポピュラーです。文殊菩薩は獅子、普賢菩薩は白象の背にこの蓮台を乗せています。一方、甲冑に身を包んだ四天王は邪鬼を踏み、優美な女神の弁財天は蓮の葉の上に坐しています。そして密教の世界になると、ほとけや台座の種類はさらに多様になります。
「金剛界八十一尊曼荼羅」、「善光寺縁起絵」「愛染明王像」(いずれも重要文化財)など、根津美術館コレクションより選りすぐった優品約40件を通して、仏教美術のシンボリズムや豊かな表現をご覧いただきます。
主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 釈迦三尊像
- 1幅 絹本着色
日本・南北朝時代 14世紀 根津美術館蔵 - 蓮華は、ほとけの体を支える基本的な座具。花弁が中心(花拓 かたく)を包むかたちが一般的だが、本図は、開ききった花弁の内側に雄蕊(おしべ)を描くことに特色がある。文殊菩薩を乗せた獅子と普賢菩薩の白象は地面にうずくまるポーズである。
- 金剛界八十一尊曼荼羅 [部分]
- 1幅 絹本着色
日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵 - 金剛界を構成するほとけたちは、月輪(がちりん)の中の蓮台に坐している。さらに八十一尊からなるこの金剛界曼荼羅では、それぞれの蓮台が、孔雀、象、馬などの鳥獣で支えられていることに特色がある。その精緻な表現に注目したい。
- 愛染明王像
- 1幅 絹本着色
日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵 - 密教尊の愛染明王は、宝瓶上の日輪(にちりん)中に赤身忿怒(ふんぬ)の姿を表すのだが、本図の明王は壮麗な框座(かまちざ)に坐す。白河天皇御願[ごがん]の寺・法勝寺に安置されていた彫像を写した画像として貴重。
- 阿弥陀二十五菩薩来迎図
- 1幅 絹本着色
日本・鎌倉時代 14世紀 根津美術館蔵 - 日本・鎌倉時代 14世紀阿弥陀如来が雲上の蓮台に立ち、左右の雲の上では、菩薩たちが楽器を奏で、舞い踊りながら、死者のもとへと向かう来迎図。雲の航跡が、飛行の向きやスピードを表す。
- 2017年9月30日(土)
- 講演会「ほとけを支える動物たち」
- 2017年9月15日(金)
- スライドレクチャー
- 2017年10月7日(土)
- スライドレクチャー
- 2017年10月20日(金)
- スライドレクチャー