- コレクション展
絵の音を聴く
雨と風、鳥のさえずり、人の声 - 2015年7月30日(木)〜9月6日(日)
休館日 | 月曜日 |
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開館時間 | 午前10時‐午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
入場料 | 一般1000円、学生[高校生以上]800円 *中学生以下は無料 *コレクション展「江戸のダンディズム」の会期中(2015年5月30日〜7月20日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
絵を見て、そこにあるべき音を想像するのは楽しいものです。くちばしを大きく開けてさえずる小鳥たちの声、龍虎が巻き起こす風や雲の轟音、また、山水画に表された雨風や瀧の音、そして、名所絵の群衆の賑わいなど、音を感じとることができる絵画作品は少なくありません。かつて、中国の文人たちは、部屋に横たわりながら胸中の山水に遊ぶことを「臥遊」と呼んで楽しみました。心を澄まして絵の中に入り込むことができれば、現代の私たちにも、きっとさまざまな音が聞こえてくるはずです。 絵の音を聴くことによって、その作品の新しい魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
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- 夏秋渓流図屏風(右隻) 鈴木其一筆
- 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
- 檜の林を駆け抜ける谷川のせせらぎや、幹にとまった1匹の蝉の声が聞こえますか。流れる時間の一瞬を切り取り、意識的に音を消し去っているようにも見える不思議な世界です。
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- 龍虎図屏風(左隻) 雪村周継筆
- 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
- 龍が唸れば雲がわき、虎が吠えれば風が起こるといいます。竹をもなぎたおす強風と轟音が画面に満ちています。
- 洞庭赤壁図巻 池大雅筆
- 日本・江戸時代 明和8年(1771) 個人蔵
- 絵の中に入り込んで、描かれた旅人や漁師たちと一緒に、中国の名勝を巡ってみてください。赤壁に打ち寄せる波や洞庭湖のさざ波の音が聞こえます。
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- 舞楽図屏風(左隻) 久隅守景筆
- 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
- 右隻に四人舞の太平楽(たいへいらく)、左隻に二人舞の納曽利(なそり)と一人舞の蘭陵王(らりょうおう)を、楽人とともに描いています。雅びな音楽が聞こえます。
- 2015年8月22日
- 講演会「絵の音を聴く」
- 2015年7月31日
- スライドレクチャー「絵の音を聴く」
- 2015年8月14日
- スライドレクチャー「絵の音を聴く」
- 2015年8月28日
- スライドレクチャー「しつらえを楽しむ」