展覧会のご案内

HOME > 展覧会 > これまでの展覧会

これまでの展覧会

  • 開催中
  • 次の展覧会
  • これまでの展覧会
終了特別展
ZESHIN
柴田是真の漆工・漆絵・絵画
2012年11月1日(木)~12月16日(日)
特別展 ZESHIN
休館日 月曜日
開館時間 午前10時‐午後5時
(入場は午後4時半まで)
入場料 一般1200円、学生[高校生以上]1000円
*中学生以下は無料
*コレクション展「平家物語画帖」の会期中(2012年9月8日?10月21日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1

柴田是真(1807~1891)は、幕末から明治時代に活躍した蒔絵師であり、絵師です。従来の蒔絵師とは異なり、下絵から蒔絵までの全工程を手がけることで、「五節句蒔絵手箱」(サントリー美術館蔵)や「烏鷺蒔絵菓子器」(東京国立博物館蔵)に代表される洒脱な作品を生みだす一方、絵画、さらには紙に漆で絵を描く「漆絵」を手がけ、絵画・工芸の枠組みを超えた活動を展開しました。明治時代、国の委嘱をうけた是真は、万国博覧会に出品し、ZESHINの名は一躍世界的に知られるようになります。
近年、海外で収集されたコレクションが紹介されている是真ですが、本展覧会は、約30年ぶりに、国内の優れた作品約120点を一堂に展示いたします。この機会に、近代的な工芸家の嚆矢となった是真の仕事の全貌をご覧ください。(会期中、作品の一部は展示替えをいたします)

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

烏鷺蒔絵菓子器
東京国立博物館蔵
色紙を二枚重ねた形を象った箱を二つに分け、烏と鷺が対立する様子を金地に黒漆と銀蒔絵であらわした作品。御伽草子の「鴉鷺(あろ)合戦」から想を得ている。
五節句蒔絵手箱 [後期展示]
東京・サントリー美術館蔵
五節句にちなんだ風物を蒔絵であらわした作品。是真が得意とした青銅塗(せいどうぬり)の地に、金の薄板(うすいた)や螺鈿(らでん)を多用している。
夕顔蒔絵板戸 三浦乾也との合作
根津美術館蔵
戸の全面に蔓を伸ばす夕顔をあらわした作品。絵筆で一気呵生に描いたような蔓の表現と葉の変塗(かわりぬり)の技術がみどころである。象嵌(ぞうがん)されている陶製の夕顔の実、瓢?(ひょうたん)は、三浦乾也(みうらけんや)の作である。
業平蒔絵硯箱 柴田是真作
根津美術館蔵
蒔絵の師・巨満寛哉(こまかんさい)が所持し、「光琳百図」にも載る琳派の硯箱を、是真が譲り受けた際に模造した硯箱。元の作品にはみられない変塗(かわりぬり)の技術が用いられている。
漆絵画帖のうち波汐汲図 [前期展示]
個人蔵
従来の漆絵にくらべて、是真独自の漆の調合、筆の使い方によるそれは、漆による絵画作品といってよい。本作は漆絵画帖のなかでもウィットの効いた作品が多く含まれている。
雛図 [前期展示]
根津美術館蔵
絵の周囲、本来ならば表具の裂である部分に、描き表装(かきひょうそう)という手法で蒔絵の雛道具の数々を描いた、一種のだまし絵といえる趣向の作品。是真は、雛や端午など節句物の絵画や工芸品を数多く手がけた。
  • 特別展
    • 次の展覧会
    • これまでの展覧会
  • コレクション展
  • いま鑑賞できるコレクション
  • 年間スケジュール

ページの先頭へ