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終了コレクション展
百椿図 椿をめぐる文雅の世界
2012年1月7日(土)~2月12日(日)
コレクション展 百椿図
休館日 月曜日 ただし1月9日(月・祝)開館、翌10日(火)休館
開館時間 午前10時‐午後5時
(入場は午後4時半まで)
入場料 一般1000円、学生800円
*中学生以下は無料
*受贈記念特別展「中国の陶磁・漆・青銅」の会期中(2011年11月16日?12月25日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1

江戸時代はじめ、空前の椿園芸ブームが起こりました。珍しい品種への注目が高まり、数多くの椿を集めた書物や図譜も制作されましたが、なかでも当館が所蔵する「百椿図」は、100種類以上もの椿を色鮮やかに描きだした屈指の名品です。本展では、「百椿図」2巻、計約24メートルを可能な限り広げて展示、その全貌をご覧いただきます。室町時代の花鳥画や江戸時代の工芸品などの椿図とあわせて、新春を華やかに飾ります。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

絵画
百椿図 本之巻 (部分)
日本・江戸時代 17世紀 茂木克己氏寄贈
絵画
百椿図 末之巻 (部分)
日本・江戸時代 17世紀 茂木克己氏寄贈
【百椿図の見所】
陶磁器 多種多彩な園芸椿のオンパレード
「百椿図」には、「本之巻」「末之巻」の2巻の巻物に、100余種の園芸品種の椿が描かれています。遺伝的に安定していなかったためか、現在は伝わってない花も少なくありません。「百椿図」は、美しくもはかない園芸椿の貴重な記録でもあります。
陶磁器 江戸時代のフラワーアレンジメント
様々な器物を花器に見立てて椿を描くのが「百椿図」の特徴。花瓶や籠、三方や膳などはもとより、盃や茶碗、文箱や硯箱、扇や団扇、あるいは鼓、色紙や冊子、ちりとりや羽箒、はては聖護院大根にいたるまで、身の回りの品々に椿を自由に飾っています。
陶磁器 椿をめぐる雅な文学の世界
「百椿図」には皇族や門跡、公家や大名、歌人や俳人、儒学者、僧侶など49人もの人々が和歌や俳句、漢詩を書いています。「末之巻」の最後に着賛する丹波(現在の兵庫県)篠山藩主松平忠国とその息子が二代にわたり、賛を書いてもらったようです。
絵画
花鳥図 式部輝忠筆
日本・室町時代 16世紀
椿の絵画化は、日本では鎌倉時代にさかのぼります。室町時代には、水墨画系の画家たちが椿を好んで題材として、定式にとらわれない、写生味のある椿図を描いています。
陶芸
色絵椿輪花向付 尾形乾山作
日本・江戸時代 18世紀
可憐で、かつ明確なかたちを持つ椿。尾形乾山は、椿の花びらを器の内外、さらに縁の形状にアレンジして、それまでにない洒落た向付をつくりました。
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