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花白河蒔絵硯箱

  • 重要文化財

花白河蒔絵硯箱
はなのしらかわまきえすずりばこ

  • 日本・室町時代 15世紀
  • 1合
  • 高4.9cm 奥行22.5cm 幅20.1cm
  • [50001]

初代根津嘉一郎は、明治39年(1906)の第3回平瀬(ひらせ)家売立(うりたて)で慈照院(じしょういん)(足利義政(あしかがよしまさ))旧蔵の伝来をもつこの作品を入手した。当時たいへんな高額であったため、根津は収集家として一躍注目を集めた。全体に柔らかな曲線で構成されたこの硯箱は、全て金研出(きんとぎだし)蒔絵で、蓋表に満開の桜の下に佇む烏帽子(えぼし)狩衣(かりぎぬ)姿の公達が描かれ、桜の幹から土坡に「花・白・河」の3文字が葦手(あしで)の手法であらわされている。それによって『新古今和歌集』巻16、飛鳥井雅経(あすかいまさつね)の歌「なれなれてみしはなこりの春そとも なとしら河の花の下かけ」の歌意による意匠であることが暗示されている。

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