おがたぎれ
藤原公任の『三十六人撰』にもとづく三十六歌仙の、それぞれの家集を集成したものが『三十六人集』で、「本願寺本三十六人家集」(京都・西本願寺蔵)は、その12世紀初めの古写本である。「尾形切」は江戸時代に「本願寺本」から流出した「業平集(なりひらしゅう)」1冊のうちの1頁分で、わずか15葉ほどしか現存しない。胡粉地(ごふんじ)に二重複丸唐草文を雲母摺(きらず)りし、さらに銀泥で蝶・鳥や柳・小菊・紅葉などの折枝(おりえだ)を描いた華麗な料紙に、穏やかな線質の仮名文字がみごとに調和している。この筆者は「本願寺本」の「素性集(そせいしゅう)」も分担している。「尾形切」の名は、尾形光琳の祖父・道柏(どうはく)、父・宗謙(そうけん)などが所蔵したことにちなむ。
藤原公任の『三十六人撰』にもとづく三十六歌仙の、それぞれの家集を集成したものが『三十六人集』で、「本願寺本三十六人家集」(京都・西本願寺蔵)は、その12世紀初めの古写本である。「尾形切」は江戸時代に「本願寺本」から流出した「業平集(なりひらしゅう)」1冊のうちの1頁分で、わずか15葉ほどしか現存しない。胡粉地(ごふんじ)に二重複丸唐草文を雲母摺(きらず)りし、さらに銀泥で蝶・鳥や柳・小菊・紅葉などの折枝(おりえだ)を描いた華麗な料紙に、穏やかな線質の仮名文字がみごとに調和している。この筆者は「本願寺本」の「素性集(そせいしゅう)」も分担している。「尾形切」の名は、尾形光琳の祖父・道柏(どうはく)、父・宗謙(そうけん)などが所蔵したことにちなむ。