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特別展
北宋書画精華 - 2023年11月3日(金・祝)~12月3日(日)
休館日 | 毎週月曜日 |
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開館時間 | 午前10時~午後5時 |
入場料 |
オンライン日時指定予約 一般1800円 学生1500円 *オンライン日時指定予約は、10月27日(金)午後1時より受付を開始する予定です。 *障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
宋時代(960~1279)は中国書画史におけるひとつの頂点であり、その作品は後世、「古典」とされました。日本でも、南宋時代(1127~1279)の作品が中世以来の唐物愛好の中で賞翫されたことはよく知られますが、その前の北宋時代(960~1127)の文物も同時代にあたる平安後期に早くも将来されています。さらに近代の実業家が、清朝崩壊にともない流出した作品をアジアにとどめるべく蒐集に努めたため、より多くの重要作が伝わることになりました。
そのひとつ、北宋を代表する画家・李公麟(1049?~1106)の幻の真作「五馬図巻」(現・東京国立博物館蔵)が2018年、約80年ぶりに姿を現しました。これを好機として、日本に伝存する北宋時代の書画の優品を一堂に集める展覧会を開催します。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館から、李公麟の白描画の基準作といえる「孝経図巻」も特別出品されます。
北宋の書画芸術の真髄に迫る日本で初めての展覧会です。
※会期中展示替えがございます。
主な展示作品のご紹介です。(※会期中展示替えがございます。)出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 五馬図巻(部分) 李公麟
- 1卷
- 中国・北宋時代 11世紀
東京国立博物館蔵 - 西域諸国から北宋に献じられた五頭の名馬を描いた作品。歴代の中国皇帝が「神品」として高く評価した。細線を引き重ね、かつ繊細な彩色を施した表現は、「白描画の名手」李公麟のイメージを覆すものであり、北宋絵画史の書き換えをも迫るインパクトを有する。
- 孝経図巻(部分) 李公麟
- 1卷
- 中国・北宋時代 元豊8年(1085)頃
アメリカ・メトロポリタン美術館蔵 - 中国の儒学で聖典とされる十三経のうちの一つである「孝経」の内容を章ごとに絵に描き、本文を書いたもの。古拙な墨線を主としながら、山水や樹石には墨の濃淡や点描風の描写も認められ、水墨山水画が大成された北宋時代にふさわしい清新な白描画風を示す。
- 江山楼観図巻(部分) 燕文貴
- 1卷
- 中国・北宋時代 10~11世紀
大阪市立美術館蔵 - 燕文貴は北宋時代前期に活躍した画院画家。その作品は、大観的な山水に人物をはじめ様々なモチーフを細やかに描きこむものであったと伝える。激しい風雨にさらされる風景の細部に目を凝らさせる本作には、その特色がよくうかがわれる。
- 孔雀明王像
- 1幅
- 中国・北宋時代 11世紀
京都・仁和寺蔵 -
羽を大きく広げた孔雀の上に坐す、三面六臂の孔雀明王を描いた北宋仏画の名品。太さが微妙に異なる線描を使い分け、かつ繊細なグラデーションをともなう彩色が全身にほどこされて、確かな実在感と立体感を生み出している。
後期【11/21(火)~12/3(日)】のみ展示
- 伏波神祠詩巻(部分) 黄庭堅
- 1巻
- 中国・北宋時代 建中靖国元年(1101)
東京・永青文庫蔵 -
黄庭堅(1045~1105・号山谷)は北宋を代表する詩人として師の蘇軾と並び称され、また書家としても北宋の四大家のひとりに数えられる。唐の劉禹錫の詩を書いてみずから跋文を加えたこの1巻は、晩年における黄庭堅の代表作である。
【前期と後期で巻替え】
- 巻子本 古今和歌集序(部分)
- 1巻
- 日本・平安時代 12世紀
東京・大倉集古館蔵 -
雲母摺りや空摺りをほどこした北宋製の装飾紙(唐紙)に書写した『古今和歌集』の豪華本。この仮名序だけが巻物として完存し、断簡は「巻子本古今集切」とよばれる。平安貴族たちは舶載の料紙を用いた美麗な歌集を愛し、贈答し合った。
【前期と後期で巻替え】