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企画展
蔵出し蒔絵コレクション - 2022年9月10日(土)~10月16日(日)
休館日 | 毎週月曜日 ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館、9月20日(火)、10月11日(火)休館。 |
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開館時間 | 午前10時~午後5時。(入館はいずれも閉館30分前まで) |
入場料 |
オンライン日時指定予約 一般1300円 学生1000円 *障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
初代根津嘉一郎がコレクターとして一躍脚光を浴びるきっかけになったのは、蒔絵作品の購入です。室町時代の蒔絵の名品「花白河蒔絵硯箱」をかねがね手に入れたいと思っていた嘉一郎は、明治39年(1906)の売立で、当時としては破格の高値で落札、世間を驚かせました。そしてその後も生涯を通じ、蒔絵作品を集め続けました。
本展覧会は、嘉一郎が蒐集した蒔絵作品の粋をまとめて紹介する初めての機会です。蒔絵史において重要な作品を数多く含むとともに、バラエティに富んだコレクションを用途ごとに整理し、技法の豆知識を交えながら展示します。おなじみのものから初公開の作品まで約70件を通じて、蒔絵の豊かな世界をお楽しみください。
主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 春日山蒔絵硯箱
- 1合 木胎漆塗 日本・室町時代 15世紀
根津美術館蔵 - 室町時代の蒔絵技術の到達点を示す名作で、室町幕府八代将軍・足利義政遺愛の硯箱としても名高い。蓋の表裏に散らされた文字と図様から、主題となる和歌を読み解く理知的な構成も秀逸である。
- 雪華蒔絵箱
- 1合 木胎漆塗 日本・江戸時代 19世紀
根津美術館蔵 - 雪の結晶の文様は、「雪の殿様」こと土井利位が天保3年(1832)に雪の結晶の観察書を刊行したのち大流行した。本作もそのひとつで、粉雪のような梨子地と組み合わせが洒落ている。
- 御簾葵蒔絵印籠 銘 梶川作
- 1個 木胎漆塗 日本・江戸時代 19世紀
根津美術館蔵 - 実用から離れて装身具として発達した印籠は、てのひらに収まるサイズながら大作にも劣らない様々な技巧が駆使された。その精緻さには目を見張る。
- 雪月花三社蒔絵朱盃
- 原羊遊斎作・酒井抱一下絵
- 3個 木胎漆塗 日本・江戸時代 19世紀
根津美術館蔵 - 画家・抱一と蒔絵の名工・羊遊斎とのコラボレーション。購買層が拡大した大都市江戸において、二人は櫛や盃などの小品も積極的に制作し、人気を博した。