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終了企画展
文様のちから
技法に託す
2022年1月8日(土)~2月13日(日)
企画展	文様のちから 技法に託す
休館日 毎週月曜日 ただし1月10日(月・祝)は開館、翌11日(火)休館
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料 オンライン日時指定予約
一般1300円
学生1000円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

 工芸品の文様は作品の外形と調和して、得も言われぬ魅力を醸し出します。作り手は、文様をあらわすために最も適した技法を考案・選択する一方で、技法の特性を生かした文様表現を行ってきました。技法と文様は生み出し、生み出される相対関係にありながら、しかも一体となって作品世界を作り上げる、いわば「相即不離[そうそくふり]」の関係にあるといえます。 この展覧会は、当館では2010年以来となる染織品を主要なテーマとした展覧会です。「文様から技法を探る」「技法から文様を探る」の二つのテーマを設け、染織品と共に陶磁器、漆工品、金工の作品を通して両者の関係に迫ります。文様と技法が一体となって作り上げる作品世界をお楽しみ下さい。


展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

茶地立涌雪持松模様縫箔
日本・桃山~江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
立ち上る蒸気のような立涌文(たてわくもん)の上に雪を冠した老松を刺繍であらわした縫箔。雪持松は、一見、規則正しく並んでいるように見えるが、単なる繰り返し文様ではなく幹に沿ってバランスよく置かれている。動きに満ちた自由な配置は刺繍ならではの表現。
紅浅葱段籠目草花模様唐織
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
籠目文様を地文とし、その上に胡蝶の舞う秋草を織り出した重層的な文様構成の唐織。固定的な繰り返し文が、赤色と浅葱色(あさぎいろ・薄い藍色)に染め分けられた段替わりの地の上に置かれることで、変化に富んだものに感じられる。
雲龍八花鏡
中国・唐時代 8世紀 根津美術館蔵
村上英二氏寄贈
鈕(ちゅう)に向かって大きく口を開き、体をくねらせた龍を内区全面にあらわした雲龍鏡。細かい鱗などに見られる柔らかな表現は鋳造(ちゅうぞう)ならでは。
雲龍堆朱盆
中国・明時代 万暦17年(1589) 根津美術館蔵
堆朱は漆を塗り重ねた層を彫って文様をあらわす技法。最上層の龍文から最下層の地文まで精緻に彫り出すことで生まれる立体感は、迫力に満ちている。
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