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- 企画展
優しいほとけ・怖いほとけ - 2019年7月25日(木)~8月25日(日)
休館日 | 毎週月曜日 ただし8月12日(月・祝)開館、8月13日(火)休館 |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入場料 | 一般1100円 学生800円 *20名以上の団体、障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
「優しいほとけ・怖いほとけ」は、飛鳥時代から江戸時代に至る仏教絵画・彫刻の優品約35件を展示し、ほとけの表情とその意味を考える展覧会です。 ほとけは、その姿と役割からほぼ三種類に分類することができます。それは、仏教の真理を体現する厳かな「如来」、人々を苦難から救い福楽を与える慈悲の「菩薩」、そして、教えに従わない者や怨敵を屈服させる忿怒の「明王」です。さらにこの忿怒相のほとけのグループには、武将の姿で外敵を撃退する四天王のような「天」も含まれます。 尊い釈迦如来を礼拝し、優しい観音菩薩に救いを求め、迷いや邪念を不動明王の猛火に投じ、毘沙門天に安堵を頼む―それにより人々は現世での健やかな人生を願ったのです。
主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 阿弥陀三尊来迎図
- 絹本着色 日本・鎌倉時代 14世紀 根津美術館蔵
- この世で善業(ぜんごう)を積んだ者が死を迎えるとき、阿弥陀如来は、観音菩薩、勢至菩薩とともに現れ、死者の魂を蓮華に載せて西方(さいほう)浄土へと運ぶ。ほとけたちの柔和な表情が、死の恐怖から、極楽往生の喜びへと誘う。
- 愛染明王坐像
- 木造彩色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
- 愛染明王が全身で表わすのは、人間が抱える煩悩(ぼんのう)のすさまじさである。真っ赤な体で、3つの目を見開き、怒りに髪を逆立たせる。この負の力を転化し、和合や良縁を叶える敬愛法の本尊として信仰された。修復を終え初公開。
- 毘沙門天図像
- 紙本墨画淡彩 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵
- 仏教世界を守護する四天王のうち、北方を監視するのが多聞天の任務である。単独で表す場合は毘沙門天とよばれる。筋肉の隆起を誇張し、目を大きく表し、周囲に睨みをきかせる表情である。
- 金剛夜叉明王像(五大尊像のうち)
- 絹本着色 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵
- 人を喰らうおそろしい夜叉(魔神)であったが、仏教に改心し、その絶大な破壊力を悪を打ち砕く力に変え、仏法を守護する明王のひとりとなった。3つの顔にそれぞれ5つの目をもつ異様な顔立ち。
- 2019年8月17日(土)
- 講演会「愛染明王の信仰と造形」
- 2019年8月2日(金)、
23日(金) - スライドレクチャー「優しいほとけ・怖いほとけ」