- コレクション展
伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華 - 2011年5月28日(土)~7月3日(日)
休館日 | 月曜日 |
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開館時間 | 午前10時‐午後5時 (入場は午後4時半まで) |
入場料 | 一般1000円、学生800円 *中学生以下は無料 *コレクション展「国宝 燕子花図屏風 2011」の会期中(4月16日?5月15日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。 |
会場 | 根津美術館 展示室1 |
肥前地方(現在の佐賀県一帯)で江戸時代に作られた陶磁器は、唐津、古武雄(こたけお)と言われる陶器と、朝鮮半島から伝えられた新しい技術で作られた磁器があります。
肥前磁器の楽しさは、中国から請来されていた古染付、呉州染付(ごすそめつけ)、祥瑞(しょんずい)などを手本にした染付磁器に始まり、ゆったりとした意匠の作品を生み、やがて赤、緑、黄、紫などの色彩で文様を描く色絵磁器へと急速に展開するところにあります。
はじめ灰白色であった白磁は、純白の白磁へと完成度を高め、やがて柿右衛門や古伊万里として知られる華やかな色絵磁器となりました。17世紀中頃になると、肥前磁器は東南アジア諸国から中近東、そしてヨーロッパ諸国へと輸出され、海外市場の需要に応じた器形や意匠の磁器が大量に作られました。一方、鍋島は、藩窯として活動し、献上品を中心に優雅な色絵や染付、青磁を焼きました。
本展は、平成10年(1998)に山本正之氏から寄贈された作品を中心に、欧米の美術館の展示のようにたくさん見ていただきたく、館蔵作品140点で構成しております。
主な展示作品のご紹介です。出品リストのダウンロードはこちらから。
- 色絵三果文稜花皿 柿右衛門
- 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
- 柿右衛門特有の柔らかさを感じさせてくれる白い肌の磁器に、華やかな色絵で桃、石榴(ざくろ)、仏手柑(ぶっしゅかん)が描かれている。縁に施された鉄釉、余白の白さを際立たせ、吉祥を意味する果物を華麗な装飾にしている。
- 染付白鷺蓮葉文皿
- 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
- 三羽の白鷺は、蓮葉の向こう側に伸びやかな姿で描かれ、背景は薄い瑠璃地となっている。瑠璃色は筆跡もなく斑もなく塗られており、その精緻さと対照的に青料(せいりょう)の滲む蓮葉の描き方も秀逸である。
- 色絵荒磯文鉢
- 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
- 萌黄色の地に金彩の唐草文を描くのは、中国明時代後期の金襴手(きんらんで)を模したもの。波濤から飛び上がる魚の図とともに中国、すなわち唐物を強く意識した図柄は、古伊万里最盛期の作風を示している。
- 染付梅樹岩文大鉢
- 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
- 側面に鮮やかな青料で描かれた梅樹と岩、竹、松などは、柿右衛門といわれる意匠である。丁寧に描かれた文様にみられる、穏やかな色調の染付が見事である。
- 2011年6月18日(土)
- 特別講演会1「伊万里の世界・鍋島の世界」
- 2011年6月25日(土)
- 特別講演会2「柿右衛門研究の現在」
- 2011年6月3日(金)
- ギャラリートーク
- 2011年6月17日(金)
- ギャラリートーク