- 企画展
はじめての古美術鑑賞
人をえがく - 2021年9月11日(土)~10月17日(日)
休館日 | 毎週月曜日 ただし、9月20日(月・祝)、10月11日(月)は開館し、9月21日(火)は休館。 |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入場料 |
オンライン日時指定予約 一般1300円 学生1000円 *障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料 |
会場 | 根津美術館 展示室1・2 |
古美術の様々なジャンルとその見どころを分かりやすく解説する展覧会、「はじめての古美術鑑賞」シリーズも5回目となりました。今年は、絵画の主要なテーマの一つである人物画をとりあげます。
人物画は今でこそ当たり前に描かれていますが、実は古代日本では忌むべきものとされていました。しかしそのような時代でも、信仰対象となった人びとだけは、例外的に描かれました。そして中世以降、人物画は一般的なものとなり、その後は様々な人びとを対象として描かれるようになります。この展覧会では、「人をえがく」作品の展開を概観しながら、主な人物画のジャンルをわかりやすく紹介します。
主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。
- 法相曼荼羅
- 日本・鎌倉時代 13~14世紀 根津美術館蔵
- 【聖なる人々】
上部に釈迦如来をあらわし、奈良・興福寺と薬師寺を本山とする法相宗の教主である弥勒とともに、法相の祖師たち11人を描いた曼荼羅。インドの著着、世親、中国の玄奘三蔵、慈恩大師、日本の玄昉らが左右に配され、法相宗の仏法の継承を視覚的に表している。
- 風俗図
- 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
- 【市井のひとびと】
中幅に禿(かむろ)を従えた遊女を描き、向かって右にかぶき者、左に若衆を描く。金泥と濃彩を用いた衣装や、金切箔や砂子を多用した背景装飾は、桃山時代の遺風を継いでいる。生き生きとしたその表情は、近世初期の風俗画の中でも秀逸な出来栄えを示す。
- 飼馬図
- 賢江祥啓筆
- 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵 小林中氏寄贈
- 【異国のひとびと】
馬とその世話をする男性を、繊細な線と淡彩で表した対幅。中国では異民族の姿がよく描かれた。本作は祥啓が中国画から学んだ成果が最もよく発揮された作品で、代表作の1つである。
- 臨済一喝
- 橋本雅邦筆
- 日本・明治時代 1897年 個人蔵
- 【近代の人物画】
臨済宗の開祖・臨済義玄が問答の際に一喝する場面を描いた、橋本雅邦の傑作。狩野派の筆法を基本としながらも、繊細な陰影による立体表現は西洋画から学んでいる。