染付山水楼閣文台鉢そめつけさんすいろうかくもんだいばち 肥前(ひぜん) 日本・江戸時代 17世紀 1口 高16.0cm 口径31.0cm 底径19.7cm 山本正之氏寄贈 [41424] 深い鉢には高い台が付き、特殊な用途のために作られたものであろう。見込みに描かれた山水図は、峻険な山並に楼閣を配し、手前には橋が描かれている。右上のむらむらと飛ぶ雲は、山の高さを際立たせている。白磁のように見えるが陶胎で、白土を塗って白くした素地に黒味のある青料で文様が付される、陶胎染付である。台には松に竹、紅葉に岩を配し、大きな尾長鳥が描かれている。窯跡の調査から有田の長吉谷(ちょうきちだに)窯の製品と考えられている。