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百椿図ひゃくちんず
江戸時代における園芸趣味の流行のなか、椿も好事家たちの関心の的だった。本作品は、数多くの異なる種類の椿を集め、切り花のままで、あるいは花瓶にさし、また三方や台、籠、その他の器に盛り、添え、包むなど、変化に富む楽しみ方を、濃厚な彩色と的確な筆致で描いている。各図には、江戸時代前期を代表する文化人たちが、漢詩や和歌などの賛を寄せており、当代における椿愛好の高尚をうかがわせる。