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瓜虫図うりむしず
大小の実や花をつけた瓜、その周辺にはチョウやカマキリ、トンボ、コオロギ、ハチなどの昆虫がにぎやかに描き込まれ、さらに画面左側には、七言絶句とともに「毗陵(びりょう)」と「呂氏敬甫」の2印が見出される。毗陵(江蘇省常州)は、北宋以来の草虫画制作の中心地であったことが知られており、日本にも元・明時代の作品が数多く伝えられているが、そうした毗陵草虫画の存在を認識させる端緒となったのが本作品である。