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漁村夕照図

  • 国宝

漁村夕照図
ぎょそんせきしょうず

  • 牧谿(もっけい)筆
  • 中国・南宋時代 13世紀
  • 紙本墨画 1幅
  • 縦33.0cm 横112.6cm
  • [10390]

夕闇迫る漁村の風景が、多彩な水墨技法を駆使してみごとに描きだされた一幅である。湿潤な大気と明暗を宿す光の表出、ことに画面の右半分をつらぬく斜陽の表現は劇的とさえいえる。中国江南地方、瀟水(しょうすい)と湘江(しょうこう)周辺の8つの景勝を描いた「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)図」のうちの1図。同様に足利義満の鑑蔵印「道有(どうゆう)」が捺され、法量も一致する作品が他に3幅現存し、もとは八景を備えた画巻を、義満が座敷飾りのために切断したものと考えられている。筆者の牧谿は南宋末の禅僧であるが、中国よりもむしろ日本で高く評価され、わが国の水墨画に多大な影響をおよぼした。

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