HOME > コレクション > 金工・武具 > 鸚哥禽獣葡萄文鏡



- 中国・唐時代 8世紀
- 青銅 1面
- 径15.1cm
- [30041]
いわゆる白銅鏡のなかでも白味の強い鏡である。身が厚く、手取りはずっしりと重い。鏡背の文様帯を分ける界圏が高く、鋸歯文(きょしもん)がしっかりと廻されている。大きく二重円に分けられた文様帯のうち、外側には葡萄唐草文とともに鳥や狼のような獣があらわされ、内側には葡萄唐草文と鸚哥が4羽向かい合って配されている。葡萄唐草文や鸚哥は初唐から盛唐にかけて流行した文様である。鋳あがりがよく、細部まで精妙に作られた鏡で、文様の立体表現がみごとである。