展示室5「物語で楽しむ能面」より
2023/7/15

展示室の様子
能の物語世界を能面と装束でたどる展示は、幻想的な雰囲気。その中から一曲、ご紹介しましょう。

(右)近江女 (左)般若
- (右)焼印「出目甫閑」
- (左)焼印「出目洞水」
- 日本・江戸時代
- (右)享保16年(1731)
- (左)享保7年(1722)
- 根津美術館蔵
能「道成寺」は、愛を誓った旅の僧に裏切られた女が、大蛇になって僧を追い詰め怒りの炎で焼き殺すという道成寺説話の後日談。
前シテの白拍子(しらびょうし)から後シテの鬼女への変貌を、面が劇的に表現します。

(右)水浅葱地鱗模様摺箔
(左)黒繻子地丸紋尽模様縫箔
- (右)日本・江戸時代
- (左)日本・明治~大正時代
- (右)安政4年(1857)
- (左)19~20世紀
- 根津美術館蔵
一方、衣装は、前シテ、後シテともに、白地に鱗(うろこ)文の摺箔(すりはく)を着用するのが常。鱗文は蛇の体を意味し、女の正体を暗示します。その上に、多くの場合、黒地の縫箔(ぬいはく)を腰巻にして着けます。
実際の着用の雰囲気を感じ取っていただけるよう、展示も工夫しています。
