根津美術館

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新型コロナウィルス感染拡大防止への協力のため、特別展「虎屋のおひなさま」は閉幕いたしました。
なにとぞご了承ください。

終了特別展
虎屋のおひなさま
2020年2月22日(土)~3月29日(日)
虎屋のおひなさま
休館日 毎週月曜日 ただし2月24日(月・祝)は開館し、翌25日(火)休館
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料 一般1300円 学生1000円 *20名以上の団体、障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

 三月三日。この日に男女一対の雛人形を飾り、雛節供[ひなせっく]として祝うようになったのは江戸時代に入ってからです。付属する人形や雛道具の種類は徐々に増えていきました。和菓子の老舗、虎屋十四代店主黒川光景[くろかわみつかげ](1871~1957)が、長女・算子[かずこ]のために揃えた雛人形と雛道具は、往時の華やぎを伝える、質・量共に優れたコレクションです。雛人形は京都の丸平大木人形店の品格漂う内裏雛。一方、雛道具の大半は上野池之端の七澤屋[ななさわや]製で、極小の調度が多種多様に揃います。本展ではこれらと同時に、根津美術館で所蔵する婚礼調度も併せてご紹介します。雛道具の原型とされる婚礼調度とミニチュアの雛道具とを比較しながら、江戸の細密工芸の世界をお楽しみ下さい。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

男雛・女雛 京都・丸平大木人形店製
日本・明治時代 19世紀  株式会社虎屋蔵
明和年間(1764〜71)創業の京都の老舗人形店である丸平大木[まるへいおおき]人形店製の内裏雛。虎屋十四代店主・黒川光景が調えた、明治中期ごろの作品と考えられている。切れ長の目が涼やかな、気品高い面貌の内裏雛一対である。
牡丹唐草文貝桶
日本・江戸時代 19世紀 株式会社虎屋蔵
牡丹唐草の蒔絵で装飾された雛道具類のひとつで、貝合せの貝を収める桶。貝は蛤(はまぐり)の稚貝を用い、内側に一つ一つ異なる絵が描かれている。
御所人形 嶋村
日本・江戸~明治時代 19世紀 株式会社虎屋蔵
虎屋で所蔵する御所人形のひとつ。「嶋村」は、「大江戸料理番付」で最高ランクにあげられる日本橋の仕出し料理の名店であろう。
台所道具
日本・江戸時代 19世紀 株式会社虎屋蔵
七澤屋[ななさわや]製と考えられているミニチュアの台所道具一式。従来確認されていたもの以外の道具類も新たに発見され、その総数は約100点にのぼる。