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終了尾形光琳300年忌記念特別展
燕子花と紅白梅
光琳デザインの秘密
2015年4月18日(土)~5月17日(日)
燕子花と紅白梅
休館日 月曜日 ただし5月4日(月・祝)は開館
開館時間 午前10時‐午後5時
(入館は午後4時30分まで)
【夜間開館】5/12〜5/17
午後7時まで開館
(入館は午後6時30分まで)
入場料 一般1200円、学生[高校生以上]1000円
*中学生以下は無料
*コレクション展「菩薩」の会期中(2015年3月7日〜4月6日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1・2・5

 2015年は、享保元年(1716)に59歳で没した尾形光琳の300年忌にあたります。それを記念して、当館が所蔵する「燕子花図屏風」とMOA美術館が所蔵する「紅白梅図屏風」、光琳が描いた2点の国宝の屏風を中心とする特別展を開催します。
このふたつの屏風にもうかがわれる光琳のデザイン性に、あらためて注目したいと思います。光琳は、京都の高級呉服商を生家として美しい衣裳に囲まれて育ち、また縁戚にもあたる本阿弥光悦や俵屋宗達によって生みだされた江戸初期の装飾芸術に親しみ、かつ新しい時代の感覚も取り込んで、独自の世界をつくりあげました。
 本展では、光琳の「模様」のような屏風の系譜を宗達からたどり、光悦に関わりのある雲母や金銀泥による木版摺りが光琳に与えた影響を探り、さらに漆器の図案や弟・乾山の陶器の絵付けなども含めたデザイナー・光琳の営みを総覧します。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

絵画国宝
燕子花図屏風 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
総金地に青と緑のみによって、なかば模様化された燕子花の群れが、左右隻で異なる構図を描きながらリズミカルに配置される。光琳40歳代なかば、画業の最初の到達点。
絵画国宝
紅白梅図屏風 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 MOA美術館蔵
若々しい息吹をたたえた紅梅と、老練さを感じさせる白梅、その間を、暗く輝く流水が画面を縦に分断する。対立する諸要素による緊迫した造形を見せる、光琳最晩年の傑作。
絵画重要文化財
孔雀立葵図屏風 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 個人蔵
もとは衝立の表裏をなしていた作品。「立葵図」は「燕子花図屏風」の変奏、「孔雀図」は「紅白梅図屏風」の先駆けである。【展示期間が、5/4〜5/17に変更になりました】
絵画重要文化財
蔦の細道図屏風 伝俵屋宗達筆・烏丸光広賛
日本・江戸時代 17世紀 相国寺蔵
伊勢物語にもとづく、デザイン性あふれる斬新な画面。モチーフや色が限定される点でも「燕子花図屏風」に通じる。
絵画
流水図乱箱 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 個人蔵
平たい箱の内側に、金と青をつかって、水面にゆらめく流水の文様を描く。流水は光琳にとって重要なモチーフだった。
陶磁
銹絵梅図角皿 尾形乾山作・尾形光琳画
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
陶芸家であった弟・乾山との合作。梅の幹が枠を飛び出し、上から枝があらわれる構図は「紅白梅図屏風」と同じである。