根津美術館

MENU

これまでの展覧会

これまでの展覧会

  • 開催中
  • 次の展覧会
  • これまでの展覧会
コレクション展
中世人の花会と茶会
2012年6月2日(土)~7月16日(月・祝)
コレクション展 中世人の花会と茶会展
休館日 月曜日 ただし7月16日(月・祝)は開館
開館時間 午前10時‐午後5時
(入場は午後4時半まで)
入場料 一般1000円、学生[高校生以上]800円
*中学生以下は無料
*特別展「KORIN展」の会期中(2012年4月21日?5月20日)、ミュージアムショップにて前売り券(各100円引き)を販売します。
会場 根津美術館 展示室1・2

花会や茶の湯の会は、中世の人々の社交の場でもありました。
13・14世紀頃に中国、朝鮮半島、東南アジア諸国などから運ばれてきた道具類は、まず寺院などに入り堂内の荘厳や喫茶に用いられるようになります。やがて寺院から、武家や公家のもとに流出して花会や連歌会、喫茶などに使用され、大切に保存されてきました。人々は、優れた道具を集め、収集品を見せ合って楽しむ場として、花会や茶会を開いたと思われます。
この展覧会に、中世の最後の大茶人といえる千利休の意によってつくられたと言う、長次郎作の「赤楽茶碗 銘無一物」を兵庫・頴川美術館から特別にご出品頂くことになりました。茶の湯の世界にあたらしい時代を開いた赤楽茶碗の代表作をお楽しみください。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

陶磁重要文化財
赤楽茶碗 銘 無一物 長次郎作 【特別出品】
日本・桃山時代 16世紀  兵庫・頴川美術館蔵
赤楽茶碗「無一物」は、黒楽茶碗「大黒」とともに、陶工・長次郎が千利休の意を受けて作り上げた茶碗の代表作。端正な半筒形で赤い土は、手に柔らかさを感じさせる、最高の茶碗といわれている。
金工
砂張釣舟花生 銘 ?
東南アジア 15~16世紀 根津美術館蔵
釣舟花生は姿が珍しかったためか、早くから立花の器として、陽気をくさりで釣り、釣舟に仕立てて使われた。本作品は15、16世紀頃に東南アジアからもたらされたと考えられるが、産地は不明である。
絵画国宝
漁村夕照図 牧谿筆 6月2日~6月24日のみ展示
中国・南宋時代 13世紀 根津美術館蔵
もとは8図を備えた「瀟湘八景図巻」であるが、室町将軍足利義満が座敷飾りのために切断したと考えられている。水墨の技法を最大限に生かした光や大気の表現がみどころである。
陶磁重要美術品
曜変天目茶碗 建窯系
中国・南宋時代 13世紀 根津美術館蔵
厚く掛かった漆黒の釉には内外とともに斑紋が大きく表れ、青貝のような輝きを見せる。天目は中国福建省の窯で焼かれ、我が国には鎌倉時代頃にもたらされた。