根津美術館

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考古

双羊尊

  • 重要文化財

双羊尊
そうようそん

  • 中国 おそらく湖南省 前13~11世紀
  • 青銅 1個
  • 高45.4cm 口径14.9cm~18.4cm
  • [90074]

背中合わせに2匹の羊を合体させ、口の開いた器を背に載せているような姿の尊である。尊とは、酒を供える盛酒器である。羊が背負っている器の胴には、大きく目を見開いた饕餮(とうてつ)のようにみえる獣面があらわされ、神前に供する器としての威厳を備えている。それを支える羊の身体は鱗(うろこ)状の文様で覆われ、脚の付け根には龍がとぐろを巻くなど、器表が隈無く文様でうめられている。ロンドンの大英博物館所蔵の双羊尊と本作のほか、同形の遺例はない。

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