根津美術館

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漆工

螺鈿楼閣人物文箱

螺鈿楼閣人物文箱
らでんろうかくじんぶつもんはこ

  • 中国・元時代 13~14世紀
  • 1合
  • 高23.0cm 奥行25.4cm 幅39.8cm
  • [50124]

螺鈿(らでん)は、夜光貝や鮑(あわび)貝の真珠色に輝く部分を薄い板状にしたものを器表に貼付けて文様をあらわす漆工の加飾法のひとつである。この長方形合口造(あいくちづく)りの箱は、唐時代頃に流行した厚い貝を用いる方法にかわって、10〜11世紀頃より中国や朝鮮半島で盛んになった、従来の10分の1以下のごく薄い貝を用いる方法の螺鈿で文様があらわされている。この方法によって文様の形にそって自在に貝を截(き)ることが可能になった。蓋表にあらわされた楼閣を中心にその前庭で宴を催す仙界の女性たちや、側面をくまなくうめる牡丹唐草文は、元時代らしい文様を描き詰める感覚に細密さを加えた作品になっている。

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