色絵葡萄文大平鉢いろえぶどうもんおおひらばち 肥前(ひぜん) 日本・江戸時代 17世紀 1口 高10.0cm 口径42.0cm 底径20.7cm [41339] 腰と口縁部に段を付けた大平鉢で、口に鉄を塗って口紅としている。文様を黒で細やかに描き、その上に濃い緑釉を縁に、葡萄を大きく描いた見込みには黄釉を塗り詰めている。緑釉の下の文様はよく見えなくても、丁寧に描くのがこの手の色絵皿である。裏にも黒で菊花を三方に置き、これを唐草文で繋ぎ緑釉を掛ける。高台内には二重の角圏内に「福」が黒で釉下に記されている。「青九谷」と称されていた色絵磁器であるが、有田で1650年代に作られていたことが明らかになった。