根津美術館

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彫刻

十一面観音立像龕

  • 重要文化財

十一面観音立像龕
じゅういちめんかんのんりゅうぞうがん

  • 花塔寺(かとうじ) (宝慶寺(ほうけいじ))将来
  • 中国・唐時代 7世紀
  • 石造(石灰岩) 1面
  • 総高107.0cm
  • [20341]

唐の都長安にあった花塔寺(宝慶寺の名で知られる)に所在した浮彫石仏板群のうちの1面。現存する石仏板の半数に、長安3年(703)あるいは同4年の銘があるが、造像活動はそれ以前より始まっていた。すなわち、本像にみる流麗な衣文線や均整のとれた体?の表現は、制作が7世紀末にまでさかのぼることを示している。溌剌(はつらつ)として充実した表現は中国・初唐期の仏教彫刻の気風であり、それは当時の日本仏教彫刻の手本となった。

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