根津美術館

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書蹟

飲中八仙歌

飲中八仙歌
いんちゅうはっせんか

  • 池大雅(いけのたいが)筆
  • 日本・江戸時代 18世紀
  • 紙本墨書 8曲1隻
  • (各)縦85.1cm 横35.6cm
  • 秋山順一氏寄贈
  • [00298]

池大雅(1723?1776)は、文人画家として名高いが、能書家としても知られる。本作は、唐の詩人・杜甫(とほ)の七言古詩「飲中八仙歌」の22句を8曲1隻の屏風に一気に揮毫したものである。「三岳道者酔書」と署名され、あるいはみずからも酔余に筆をとったものか。「三岳道者」は寛延2年(1749)、友人の韓天寿(かんてんじゅ)・高芙蓉(こうふよう)とともに、立山・白山・富士山の登山を果たして以降用いた号である。潤渇を交えたその粘りあるみごとな筆致に、大雅の真骨頂が遺憾なく発揮されている。

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