2011/08/07 [NEZUNET会員特別ページ] 特別展「名物刀剣 -宝物の日本刀-」


「名物刀剣」展の会場風景
刀剣は透明なアクリル製の展示台におかれ、その姿をすっきりと見ることができます。


国宝 太刀 銘 三条 名物「三日月宗近」 東京国立博物館蔵
反りが優美な曲線をもつ太刀です。刃に三日月形の刃文があるため、「三日月宗近」とよばれます。三条宗近は日本刀草創期の代表的名工。豊臣秀吉の妻・高台院が所持し、のちに徳川秀忠に伝えられました。


刀剣用の展示照明
刀剣の右上、先端が光っているグレーのバーが刀剣用照明装置。ハロゲン光源のスポットライトを、光ファイバーを通して作品に近い位置から、角度を正確に調整して当てることで、より快適に刀身の美しさをご覧いただけるようになりました。


国宝 短刀 無銘 正宗 名物「日向正宗(大垣正宗)」 三井記念美術館蔵
小ぶりな姿に対して雄大な刃文が見所の作品。関ヶ原の戦いのとき、水野日向守勝成が大垣城を攻めて、本刀を分捕ったことから、「日向」とも「大垣」とも呼ばれます。紀州徳川家に伝来しました。