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終了特別展
鏨の華
―光村コレクションの刀装具―

2017年11月3日(金・祝)~12月17日(日)
鏨の華
休館日 毎週月曜日
開館時間 午前10時ー午後5時
(入館は午後4時30分まで)
入場料 一般1300円 学生1000円
*20名以上の団体、障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

刀剣外装のための金具は、江戸時代以降に装飾性が増し、金属とは思えないほどのきらびやかで細密な作品が残されました。光村利藻(みつむら としも・1877-1955)はそんな刀装具を中心に一大コレクションを築き、名著『鏨廼花』(たがねのはな)を刊行した明治時代の実業家です。一方で断絶の危機にあった装剣金工の技術継承にも心を配りました。単に作品の美を称えるだけではない利藻の幅広い活動により、刀装具への理解は深められ、作り手も護られました。
現在根津美術館には利藻のコレクション約1200件が伝わっています。本展覧会では、この根津美術館のコレクションを中心とした約130件の刀装具に刀剣や絵画資料も加え、光村利藻が魅せられた金属美を、紹介いたします。

展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

金工・武具
粟穂図大小揃金具 荒木東明作
彫金・赤銅地
日本・江戸時代 19世紀 個人蔵(光村利藻旧蔵)
江戸時代の終わりに活動した京金工・荒木東明(あらき とうめい)(1817~1870)は、たわわに実る粟穂の粒を表す彫金方法を考案したことで名高い。東明は多数の粟穂の作品を残しているが、この作品は、赤銅地の漆黒に金の粟穂が鮮やかに映え、東明を代表する傑作である。
金工・武具重要文化財
聖衆来迎図大小揃金具 後藤一乗作
彫金・緋銅地
日本・江戸時代 19世紀 個人蔵
京金工・後藤一乗(1791~1876)の代表作。赤く発色する鐔の地板は銅である。明治期には近江の素封家(そほうか)が所蔵していたこの作品を光村利藻は『鏨廼花』第1巻を飾る巻頭作品に選んだ。華麗で精緻な彫金美が利藻の心をつかんだのだろう。
金工・武具
呂洞賓図小柄 塚田秀鏡作
彫金・赤銅地
日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵(光村利藻旧蔵)
光村利藻の注文作には名画をもとにした物が多い。これは室町時代の水墨画「呂洞賓図(ろどうひんず)(雪村(せっそん)筆)」を金属で再現した意欲作。姿形は雪村画に忠実だが、男の顔を赤らめるのは塚田秀鏡(つかだ しゅうきょう)(1848~1918)の創意である。
金工・武具
刀 月山貞一(初代)作
鍛造・鉄
日本・明治38年(1905) 根津美術館蔵(光村利藻旧蔵)
大阪や神戸を活動拠点とした光村利藻は、地元大阪の月山貞一(1836~1918)を引き立て、多くの作品を依頼した。この刀は利藻の好みか、濃密で華やかな刀身彫刻が施される。

関連イベント

2017年12月2日(土)
終了 講演会「光村利藻が残したもの」
2017年11月17日(金)
終了 スライドレクチャー
2017年11月24日(金)
終了 スライドレクチャー
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