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特別展
国宝・燕子花図屏風
デザインの日本美術
2024年4月13日(土)〜5月12日(日)

休館日 毎週月曜日 ただし、4月29日(月・祝)し5月6日(月・振替休)は開館し、5月7日(火)休館。
開館時間 午前10時~午後5時 ただし、5月8日(水)から5月12日(日)は午後7時まで開館(入館はいずれも閉館30分前まで)
入場料 オンライン日時指定予約
一般1500円
学生1200円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1・2

尾形光琳(1658~1716)の筆になる国宝「燕子花図屏風」は、絵とデザインの境界線上に位置する作品です。群青を分厚く塗った花や、緑青を勢いよく刷いた葉など、画家の絵筆の介在は明らかですが、平面上の幾何学的なレイアウトが作品の核心であるのも間違いありません。
「燕子花図屏風」の示すデザイン性、あるいは装飾性は、日本の美術が古来、内包してきたものです。日本における工芸品の意匠と絵画の親密な関係も特筆されます。一方、「燕子花図屏風」は草花図でありながら和歌や物語とも関わると考えられていますが、それは、デザインによって文学世界を象徴的に表しているとも言えます。
本展では、「燕子花図屏風」を中心にすえ、近世の作品を主にとりあげながら、デザインの観点から日本の美術をみつめます。


展示作品

主な展示作品のご紹介です。出品リスト(PDF)のダウンロードはこちらから。

国宝
燕子花図屏風
尾形光琳筆
6曲1双 紙本金地着色
日本・江戸時代 18世紀
根津美術館蔵
総金地に咲き誇るカキツバタの群生。『伊勢物語』第9段「東下り」の八橋の場面に着想を得つつ、裕福な注文主を想定させる高品質な絵具をふんだんに用い、かつ現代のグラフィックデザインを先駆ける作品である。
尾形切(業平集断簡) (部分)
伝 藤原公任筆
1幅 彩箋墨書
日本・平安時代 12世紀
根津美術館蔵
平安時代に制作された「三十六人家集」のうち江戸時代に西本願寺から流出した「業平集」の断簡。胡粉地に雲母で華麗な文様を摺り出した料紙にさらに銀泥で繊細な下絵が加えられる。光琳の生家・尾形家に伝来した。
扇面歌意画巻(部分)
1巻 紙本着色
日本・江戸時代 17世紀
根津美術館蔵
和歌とその歌の内容を描いた扇型の絵を集めた「扇の草子」と総称される作品の一つ。機知的に表された絵から和歌を判じる「歌絵」の伝統を継ぐ。それは、「燕子花図屏風」の制作と鑑賞にも通じるものである。
桜芥子図襖(さくらけしずふすま)
伊年印
4面 紙本金地着色
日本・江戸時代 17世紀
大田区立龍子記念館蔵
画面上方に満開の桜が放射状に枝を伸ばし、下辺には芥子を中心とする草花がブーケのようなまとまりを作って並ぶ。江戸初期に俵屋宗達の工房で制作された大画面草花図の中でも、ひときわデザイン性に優れる作品。
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